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そうさ。ペンは剣よりも強し。こいつは真理なんて滅多に存在しない人間社会の中で、数少ない例外の一つさ。暴君を剣によって倒すことはできなかった。だが、我々は彼の悪行を知っている、それはペンの力だ。ペンは、何百年も前の独裁者や何千年も昔の暴君を告発することができるんだ。

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人類の歴史がこれからも続くとすれば、過去という奴は無限に積み重ねられていく。歴史とは過去の記録というだけでなく、文明が現在まで継続しているという証でもあ生物は子孫に遺伝子を伝えることでしか、長いときの流れの中で己の存在を主張することはできない。
だが、人間だけが歴史を持っている。歴史を持つことが、人類を他の生物と違う存在にしているんだ。だから私は歴史家になりたかったんだ。るんだ。現在の文明は、過去の歴史の集積の上に立っている。

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恒久的な平和なんて歴史にはなかった。だが何十年かの平和で豊かな時代は存在した。
要するに私の希望は、たかだかこの先数十年の平和なんだ。
だがそれでも、その1/10の期間の戦乱に勝ること幾万倍だと思う。

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固い信念なんてものは、かえって信用がおけんね。
だいたい戦争なんてものは固い信念を持ったもの同士が起こすんだからね。
信念のために人を殺すのは、金銭のために人を殺すより下等なことである。なぜなら、金銭は万人に共通の価値を有するが、信念の価値は当人にしか通用しないからである。